ハーレーのエンジンとマフラー音を感じる
ハーレーの魅力は外観や乗り心地もさることながら、マフラーから出る豪快なエンジン 音にこそある、といっても過言ではありません。ハーレーの魅力的なエンジン音は、マフラーでどのように変わるのでしょうか。
「三拍子」と呼ばれるハーレーのエンジン音
ハーレーのエンジン音で特徴的なのが「三拍子」と呼ばれる重低音です。なぜ三拍子といわれるのでしょうか。
アイドリングすると聞こえる「ドコドコ」という重低音
ハーレーに限らず、他のすべてのバイクはアイドリングするとエンジン音が出ます。しかし、ハーレーの巨大なエンジンだからこそ聞くことができる、馬が駆けているような「ドコッ、ドコッ」という独特の重低音があり、これを「三拍子」と呼んでいます。
その名の通り、まるで三拍子を刻んでいるようなリズムと重厚なエンジン音に「この音を聞くためにハーレーに乗っている」という人も少なくないのです。
エンジンの鼓動に生命を感じる人も
ハーレーの聖地であり本場であるアメリカでは、この三拍子のことを「Potato sound(ポテトサウンド)」と呼んでいます。ドコドコドコ…という三拍子のリズムが「ポテト、ポテト、ポテト」と聞こえるからなんだとか。確かにそう言われてみると「ポテト」にしか聞こえなくなりそうですが、どこか心臓の鼓動を思わせるところもあり、ハーレーが長い旅路を共にしてくれる、生きた相棒のように感じられる所以でもあります。
すべてのハーレーが三拍子を出すわけではない?
三拍子、ポテトサウンドがハーレー独特のアイドリング音であるのは確かですが、実はどのハーレーに乗っても簡単に同じエンジン音を聞くことができるわけではありません。
三拍子の綺麗なエンジン音を聞くには条件がある
ハーレーの種類やマフラーなどのカスタム具合によっては、エンジン音がうまく出てくれないことがあります。ハーレーで美しい三拍子を出すためには
- ・アイドリングの調整
- ・点火のタイミング
- ・マフラーが抜け過ぎない
といったポイントをクリアする必要があるのです。
旧車エンジンの音を再現するために
古いタイプのエンジンを使用しているハーレーなら、何もしなくても三拍子のエンジン音が奏でられます。エボリューションなどの現行モデルでは、ダイナSと呼ばれる点火装置をつけたり、マフラーをカスタムすることで重低音のドコドコが出せるのです。
ハーレーのマフラーを選ぶポイント
ハーレーのエンジン音をカスタムで調整する方法として、マフラーを変えるとさまざまな音質を楽しむことができます。
材質や形によって変わるエンジン音
ハーレーのマフラーを選ぶ際に見る主なポイントとしては
- ・材質
- ・エキゾーストパイプの太さ、長さ
の2点となります。
スチール製のマフラーは低い音、チタン製のものは高めの乾いた音で、エキゾーストパイプは太く長いものほど重低音になります。
重低音を楽しむならスチール製のロングタイプがおすすめ
ハーレーのポテトサウンドを追求したいなら、スチール製のマフラーがおすすめです。肉厚で太く長いタイプのものが、大人らしい重厚なサウンドを実現します。
いかがでしょうか。せっかくハーレーに乗るなら、重低音の三拍子を響かせて走りたいですね。カスタムやマフラーを上手に選んで、現行モデルでもしっかり三拍子を奏でてみましょう。